同棲を一言でいうと、
結婚していない恋愛関係にある男女が共に暮らすこと。
で、同棲は結婚へのステップとの意味合いで捉えられている場合が多いようです。
ただし同棲といっても、一緒に暮らし始めるきっかけは、きちんと互いに話し合ったり、もしくは自然な流れだったりとカップルによって様々です。
例えば、一人暮しをしていたハナコさんの場合。
付き合っている彼と同棲をするようになったきっかけは、花子さんの住んでいる近所で一人暮らしの女性を狙った犯罪が起きたこと。
その事件がきっかけとなって、彼と今後の生活についての話し合うようになり、その結果同棲することになりました。ハナコさんは、彼と二人暮しを始めてからというもの寂しくなくなった、そして男の人が部屋にいるというだけで安心感があります。と言う。また、一緒に住むことで家賃も安くなり、いい部屋に安く住めるようになったということも魅力の一つだと言っていました。
つまり同棲することのメリットは、
１．寂しくない
２．安心である
３．家賃が安い
と言ったことが挙げられます。
またニューヨーク、パリ、ロンドンなどでは恋人同士が結婚前に一緒に暮らして、同じ時間を共にする、つまり同棲をすることは常識となっています。その理由として、物価も家賃も高い都市だからこそ、同棲する男女が多いと考えられます。まさに合理的な考えですね。
最近では日本でも、同じような傾向になりつつあります。
結婚前に同棲することで、互いの相性や価値観が合うのかチェックするカップルが増えています。
同棲を結婚前の準備期間と考えるカップルが多くなってきました。
厚生労働省の『人口動態統計』調査によると、昨年の離婚件数は28万9000件に及びます。離婚件数は増え続け、この10年間で離婚率は1.5 倍に増加しました。
離婚の主な原因として挙げられるのが、価値観の違い、そして性格の不一致です。
「恋愛と結婚生活は違うことが一緒に暮らしてみてはじめてわかった」と言うケースが非常に多く、そういった意味でも、結婚前の同棲によって、相手の嫌な面を含めてパートナーを深く知ってから結婚するべき、と慎重に考える人が増えてきているのではないでしょうか。
結婚してからはじめて一緒に暮らした男女と、結婚前に同棲生活を始めた男女の違いについて。
それは、社会的なこと、周囲の人達に対してきちんとした責任が持てるのか、女性が妊娠した時に整った環境にあるかなどを考えると、婚姻届だけでは計ることのできない違いがそこにあるのです。
同棲生活をスタートさせると、今まで気づかなかった恋人の嫌な面が、どんどん見えてくるハズです。今まで違った環境で育ってきたのだから当然のことなのですが、トイレや洗面所、お風呂の使い方や食事の仕方、生活のルールすべてに違いがあるものです。
もしかしたら、一瞬にして愛が冷めるような瞬間を目にしてしまうこともあるかもしれません。
「好きだからずっと一緒にいたい」という気持ちから一緒に生活をスタートさせたとしても、相手との生活習慣のズレをどこまで許せるか、どこまで相手に合わせることができるのか、相手も自分を受け入れてくれるのか、がポイントになります。